智永とは
智永の読み方
智永は、「ちえい」と読みます。
智永とは、どのような書家か?
智永(ちえい)は、梁末から陳・隋代にかけて生きた書家であり僧侶です。
書聖「王羲之」の五男・王徽之の7世孫にあたります。
俗姓:王氏
名:法極
号:永禅師
出身地:会稽郡山陰県(現在の浙江省)
居住していた永欣寺に30年間楼上して書に精通し、真草千字文を書き上げました。
虞世南に書法を伝授したとも伝えられています。
智永の書は、宋の時代にはかなりの数があったようですが、現存しているのは、真草千字文のみです。
現存する千字文には、真跡本のほか、関中本千字文、宝墨軒本千字文などの刻本があります。
真跡本とは、その人が書いたものであると認められる筆跡の本です。
智永の代表作
真草千字文
※真草―真書(しんしょ 楷書)と草書の2つの書体のこと
智永の書風
書は、楷書・行書・草書・章草に優れており、特に草書が最もすぐれていたといわれています。
張芝や王羲之の書に影響を受けているようです。
楷書は、字形は安定しており、骨力があり、温雅な趣きがあります。
草書には、おおらかさがあります。
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盛喜 一輝 KAZUTERU MORIKI
大阪府堺市中区深井中町1994‐3