鄭道昭とは
鄭道昭ってどんな人?
鄭道昭(ていどうしょう)は、中国の南北朝時代の書家であり、北魏の官吏です。
生没年:? – 516年
字:僖伯(きはく)
号:中岳先生
本貫:滎陽(けいよう)郡(河南省)
六朝楷書の名手
鄭道昭の書は、六朝楷書が廃れてから忘れられていましたが、清の阮元(いんげん)や包世臣(ほうせいしん)が再評価して以来、脚光を浴び北碑書の最も重要な資料として多くの人に知られました。
日本では楊守敬(ようしゅけい)が啓蒙することで、日下部鳴鶴・中林梧竹らの楷書に大きな影響を与えました。
鄭道昭の代表作品
鄭道昭の書は、山東省の雲峯山・天柱山・太基山などに刻した摩崖で29種とされていますが、その中でも定説とは異なった説があります。
鄭文公碑(鄭義下碑)
論経書詩
雲峯・天柱・太基山の題字
詠飛仙室詩
観海童詩
鄭義上碑
鄭道昭 書の特徴 書き方のヒント
張猛龍碑や高貞碑に見る六朝楷書独特の角ばった筆づかいの「方筆」ではなく、角を丸めて全体を柔らかく書く「円筆」の手法で、北碑の中でやや南朝寄りとも思える独特の雰囲気です。
- 懐を広くとるやや扁平な結構
- ゆったりと落ち着いた運筆
- 粘着性をもつ強靭な線質
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盛喜 一輝 KAZUTERU MORIKI
大阪府堺市中区深井中町1994‐3
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