薦季直表とは
薦季直表の読み方
薦季直表は、「せんきちょくひょう」と読みます。
薦季直表の作者は?
薦季直表(せんきちょくひょう)の作者は、中国・三国魏の鍾繇(しょうよう 151-230年)とされていますが、偽物という説もあり、真偽はよくわかっていません。
鍾繇が71歳のときの書とされています。
鍾繇は楷書にすぐれ、後漢の張芝(ちょうし)の草書と並び称されました。
鍾繇の代表作は、「薦季直表」「宣示表」ですが、ともに小楷の名品とされており、王羲之もこの鍾繇の書を学んだといわれています。
薦季直表の特徴 臨書のヒント
書体は楷書ですが、隷意を含んでいる肉付きのよい書風です。
篆書・隷書・楷書への漢字の変遷の中で、楷書が成立したのは3世紀中以前で、その頃に書かれた作品です。
風韻の高い、魅力あふれる書です。
薦季直表の内容
薦季直表は、「季直」という人物の皇帝への推薦文です。
「季直」は、魏のはじめ頃に功績のあった人物です。
縦12.12×横38.48cm 全19行で、行ごとに10字から12字
真跡本が北宋末頃から知られるようになり、明代に「真賞斎帖」に刻入されて有名になりました。
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盛喜 一輝 KAZUTERU MORIKI
大阪府堺市中区深井中町1994‐3