書家・比田井南谷は現代書の父とも言われる比田井天来の子息として生まれる。
幼少の頃からヴァイオリンを習うなど西欧文化に触れて育ちます。
昭和20年、信州に疎開していた比田井南谷は、来るべき時代の書のあり方を模索していました。
そんなとき、「迷ったら古に還れ」という父天来の言葉が天啓のように浮かび、古い文字を集めた「古籀彙編こちゅういへん」という辞書を引いているうちに、電の古文字からみるみるイメージが広がって、この作品がうまれるのです。
しかし、まだ書にするには自信がなかったようで、絵の展覧会に発表したのですが、新しい考えをもつ書人に衝撃を与えました。
前衛書のはじまりと言うべき作品です。
大阪教材社(大阪府堺市の書道用品専門店)
〒599-8272
大阪府堺市中区深井中町1994-3
TEL 072-277-1237
FAX 072-277-6301
moriki@osakakyouzai.com