写経におすすめの筆 使い方・選び方
写経筆の持ち方は?
写経筆は、軸を垂直にして持ちます。
垂直にすることで、穂の先端をうまく使うことが出来ます。
筆をもつ際は、手や肩に力を入れないようにしてください。
慣れないときは、力が入り、力づくで書こうとしてしまいます。
軸を軽く持ち、肩の力を抜くことで、筆の扱いが楽になります。
写経筆の選び方は?特徴別おすすめ写経筆
写経筆は、先のよく利く筆を選びます。
大きさは、一般的な小筆サイズくらいで、毛質は、ウサギ・狸・イタチの毛が筆先がよく利くので使いやすいです。
中国の筆では、ウサギの毛でつくられた筆が写経用に向いています。
筆管に「紫」と彫られている筆は、ウサギの毛を使っている筆で、「大七紫三羊」などがそれにあたります。
「紫」と彫られていない筆でも「写巻」や「双料写巻」は写経向きで、ウサギの毛を使用しています。
写経筆のおろし方は?
写経筆のおろし方は、水を使わずに手で穂先から丁寧にほぐしましょう。
いきなり筆の中間からほぐすと、ほぐす力が直接根元に伝わるので、根元の糊固めにも影響します。
写経筆は、穂先からほぐすのがポイントです。
根元が痛むと筆が割れる原因になります。
穂先を上下に動かしほぐすのも穂先を痛める原因になります。
写経筆は、半分から2/3ほどおろして使いますが、その際直接水につけるのは避けましょう。
水洗いすると、毛細管現象で水が根元の方へ浸透し、必要以上におりてしまう可能性があります。
贈答用に高級な写経筆が欲しい
ご自分で使う筆やギフトとして高級な筆を選ばれる方も多くおられます。
金額は、毛量や毛質、軸によって決まります。
写経筆を洗う
「写経筆のおろし方は?」でもご紹介した通り、筆を洗うと糊固めしている箇所まで水が浸透して糊がとれる原因になりますので、直接水で洗うことはしません。
使い損じた紙で墨を拭う程度にしてください。
写経筆の保管は、出来れば風通しのよい日陰に掛けておくと長持ちしやすいです。
筆巻に巻いておいてもよいので、穂先をきれに揃えておくようにしてください。筆先を曲がった状態で放置すると、毛に変なクセがついたり、傷めたりする原因になります。
写経筆の寿命は?
写経筆の寿命は、その筆にもよりますが、
使用中横から毛が出たり、筆先が揃わなくなってきたり、毛先が切れていたら、新しく筆を購入されるタイミングです。
「写経筆を洗う」の箇所でも触れたように、筆の管理次第で寿命は延びるので、使用後のメンテナンスは大事です。
写経を筆ペンで書く【番外】
写経筆と同様、写経に使う筆ペンも先がよく利くものをおすすめいたします。
あかしやの筆ペンは使い切りタイプで、呉竹の完美王はインクの交換次第でずっとお使いいただけます。
あかしやの極細筆ペンは、名前の通り筆先が細いので、写経のように細かな字を書くときに大変便利です。インク量は、般若心経であれば、8枚くらいはもちます。
呉竹の筆ペンは、軸を押さえなくても自然に筆先にインクが充填される仕組みになっています。
書きやすさも抜群です。