高野切第一種の特徴は?
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高野切の名前の由来は?
作品名は、豊臣秀吉が高野山文殊院に一部にの断簡を寄贈したことに由来します。
「高野切」は、「こうやぎれ」と読みます。
高野切第一種の特徴は?
高野切は、現存する最古の古今集の写本です。
墨の潤滑や線の太細を意識した気品のある書風です。
技法的には墨継ぎがはっきりしていて、その部分が自然に濃く太く、墨がなくなるにしたがって、淡く細くなっています。
連綿は、自然で、運筆には緩急、抑揚があります。
字体の特徴をみると、「い」の第一画目が長く、「う」が右に広く、「み」の下部が開くなど、あたたかみがあります。
画数の多い文字よりも、点だけのような画数の少ない文字がより魅力的です。
細部にも表現に無駄がなく、調和がとれていますので、部分を切り取って、升色紙風、寸松庵色紙風に散らしてみても、まとまりのある散らしを作ることが出来ます。
各部の完成度の高さが垣間見えます。
麻紙の全面に雲母を撒いた料紙を継いだ巻物に、古今集が書かれており、古筆の中でも気品の高さは最高と言われています。
同じ規格の料紙に、他の二人の筆跡が混じっていますので、高野切は三人の名筆による分担書写(寄合書き)だったことがわかります。
現在でも巻物の形のまま完全に伝えられているものもあります。
研究の結果、11世紀中ごろの制作と考証されています。
高野切第一種の筆者は?
高野切第一種の筆者は、伝紀貫之と言われています。
高野切第一種の臨書/書き方のヒント
- 自然で無理のない連綿
- 墨の潤滑の美
- 頭大脚小の行構成
高野切は、平安朝のかなの中でも優美な作品です。
高野切第一種の特徴として、線が力強く単体で立派な書きぶりでありつつ、上下連綿し、上下の調和がとれている。
運筆の流れはゆったりとしつつも、緊張感があり、単純に書いているように見えますが、線が練れている。
このように書くことで、優雅で気品が高く、端麗な余韻が長く続く表現ができます。
筆は先がよく利く、細めの筆がおすすめです。
弊社取り扱いの小筆であれば、小初霜がおすすめです。
筆の構えは、側筆です。
字形はさまざまですが、おおむね頭を小さく下部を張って安定させるようにします。そして、左側よりも右側を張って字の懐を大きくします。
線は、しっとりと、ふくらみをもたせて、円みをだします。
まず大きく臨書してみて、手本の細かな動きや筆の変化などの特徴をみて、かなのベースを学んでください。
高野切第一種にオススメの臨書用紙・料紙・筆
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盛喜一輝
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