近衛本和漢朗詠集(伝 藤原行成)とは
近衛本和漢朗詠集の作者は?
近衛本和漢朗詠集の作者は、藤原行成と伝えられています。
料紙は、唐紙および蝋箋です。
縦25.6cm、本巻の長さは633cm、末巻の長さは620cmです。
近本和漢朗詠集の特徴
キッチリ整った堂々とした筆致。
ズバリと明快で、とても現代的です。1000年も昔に書かれたとは信じられないほどです。
かなの部分と漢詩句の部分がうまく調和していて、少しの隙もありません。
唐紙をつないだ太い巻物2巻が伝えられています。和漢朗詠集は平安時代の貴人たちの間で愛誦され、調度品として手習いのテキストとしてたくさん書写されたようです。
この書風は、平安時代のある時期に大きな勢力をもっていたようで、同筆または同系統とみられる作品を多く残しています。
近衛本和漢朗詠集の臨書 書き方のヒント
漢字は、行草体、字形はよく整っており、点画はやさしく穏やかです。
かなの字形は、簡略でよく整っています。
線はやさしくおだやかです。
連綿は、自然にして無理がないように。
かなも漢字も優雅な趣きがある、巧妙で優秀な筆跡の古典です。
書風は、以下の古典の書風に近いです。
「伝紀貫之筆 高野切第三種」「伝藤原行成筆 粘葉本和漢朗詠集」「伊予切」「法輪寺切」「蓬莱切」
近衛本和漢朗詠集にオススメの臨書用紙・料紙・筆
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