粘葉本和漢朗詠集(伝 藤原行成)
- 粘葉本和漢朗詠集の読み方
- 粘葉本和漢朗詠集について
- 粘葉本和漢朗詠集の特徴
- 粘葉本和漢朗詠集の臨書 書き方のヒント
- 粘葉本和漢朗詠集にオススメの臨書用紙・料紙・筆
- 粘葉本和漢朗詠集の古本リスト 二玄社e.t.c
粘葉本和漢朗詠集の読み方
読みにくいタイトルですね。
「でっちょうぼんわかんろうえいしゅう」 と読みます。
粘葉本和漢朗詠集について
和漢朗詠集は、藤原公任(ふじわらのきんとう)が和歌と漢詩を編纂して朗詠に適した詩歌集としたものです。粘葉本和漢朗詠集は、亀甲や雲鶴などの文様を雲母刷りした中国製の美しい料紙を折り重ねた粘葉装2冊の完本で遺っています
藤原行成筆と伝えられていますが、高野切第三種などと同筆とされ、11世紀中ごろのものです。
粘葉本和漢朗詠集の特徴
キチンと整った現代風な書風です。近衛本和漢朗詠集とそっくりですが、こちらの方がもっと緊張感があり清々しい印象が強いです。
かなの基本的な用筆法を全て備えつつ、優美でもあります。
1000年も前の作品とは思えないほど、新鮮な感覚にあふれています。
昭和10~20年に粘葉本和漢朗詠集の書風が流行りました。
粘葉本和漢朗詠集は上下2帖の完本で、明治11年に近衛家から皇室に献上されました。
唐紙に書かれています。
料紙1枚ずつを表面を内側に向けて二つ折りとし、各背の部分5mmくらいに糊をつけて重ねて綴じる装丁法です。
背の部分の糊しろのために、いっぱいには開かないページと、完全に開くページとが交互に現れる特徴があります。
装丁形式が古典の固有名詞になった例です。
継色紙、寸松庵色紙もこの粘葉装だったようです。
粘葉本和漢朗詠集の臨書 書き方のヒント
- 近衛本和漢朗詠集なども同筆です
- 草仮名で揮毫します
- 温雅な和様漢字です
粘葉本和漢朗詠集にオススメの臨書用紙・料紙・筆
粘葉本和漢朗詠集の古本リスト 二玄社e.t.c
- 粘葉本和漢朗詠集 上 伝藤原行成筆 日本名筆選8 二玄社
- 粘葉本和漢朗詠集 下 伝藤原行成筆 日本名筆選9 二玄社
- 日本名跡叢刊69 粘葉本和漢朗詠集(上)(御物)二玄社
- 日本名跡叢刊70 粘葉本和漢朗詠集(下)(御物)二玄社
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盛喜 一輝 KAZUTERU MORIKI
大阪府堺市中区深井中町1994‐3
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