本阿弥切古今集(伝 小野道風)の特徴は?

書道
投稿日:2013年11月12日
本阿弥切

本阿弥切古今集(伝 小野道風)の特徴は?

本阿弥光悦愛蔵の名筆、本阿弥切古今集の特徴を解説させていただきます。

  1. 本阿弥切の名前の由来は?
  2. 本阿弥切古今集の筆者は?
  3. 本阿弥切古今集の特徴は?
  4. 本阿弥切古今集にオススメの臨書用紙・筆

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本阿弥切の名前の由来は?

安土桃山から江戸初期に活躍した芸術家の本阿弥光悦(1558~1637)が一部を愛蔵したことから、この一連の古筆を「本阿弥切」と言われています。

本阿弥切古今集の筆者は?

小野道風筆(小野道風が書いたと伝えられている)とされていますが、根拠がなく、本阿弥切古今集の価値を高めるためにそう言われるようになったと考えられています。
本阿弥光悦のような書家が臨書したものであるだけに、力強い運筆と華麗な連綿が魅力的です。

本阿弥切古今集の特徴は?

本阿弥切古今集 11世紀初頭
「古今和歌集」の写本ですが、部分的に出来不出来の差があり、全体としてはあまりすぐれた古筆ではないとする向きもあります。

しかしながら、本阿弥切は、独特の連綿や余白が大変素晴らしい古筆です。
料紙も美しいことから、古来から尊重され愛好されてきたという経緯があります。

そのようなことから、多くの人の目に触れ、手に取られてきたことが想像されますが、実際に文字の剥離が多い断簡もあります。

文字が丸みを帯びた姿が特徴で、運筆は「関戸古今集」と通じるものがあります。

本阿弥切古今集は、際立つ小粒の文字の打楽器のような心地のよいリズミカルな運筆です。
料紙は、夾竹桃文様で中国渡来の雲母摺胡粉地唐紙で、美しく清潔感があります。
それを継いだ天地の狭い巻物に古今集を書いています。

巻次ごとに別巻とし、同じ色あいで同一文様になっています。
巻ごとに表現テーマを改めたようです。

華麗な連綿が持ち味の本阿弥切ですが、連綿だけではありません。
連綿を断ち切った単体の文字もかなり多く、そのメリハリの妙が高度に洗練された名筆です。

本阿弥切古今集にオススメの臨書用紙・筆

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本阿弥切
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