楊大眼造像記とは?
楊大眼造像記の読み方は?
楊大眼造像記は、「ようたいがんぞうぞうき」と読みます。
楊大眼造像記の作者は?
作者は不明です。
楊大眼造像記の内容は?
北魏・景明初年(500年)頃の刻です。
別名を「輔国将軍楊大眼為孝文皇帝造像記」といいます。
造像記の高さは、253cm、幅は142cm。正書11行、行字は不定、額に「邑子像」とあります。
数百種類もある龍門造像記の中でも代表的なもので、龍門20品に数えられ、龍門4品の1つでもあります。
楊大眼は、中国・北魏の名だたる軍人で、頭髪に約3丈の縄を結びつけて走ると、縄はまっすぐ矢のようになり、馬が追いかけても及ばなかった程の俊足だったと伝えられています。
他にも20歳になるとそれまでにない勇猛さで頭角を現し、相手が100万の大軍であろうと簡単につぶしてしまったといいます。
この造像記は、楊大眼が亡くなった孝文帝のために造仏したことを、自らの功績とともに記しています。
楊大眼造像記の書の特徴は?
北魏の造像記に共通した特徴で、鋭く強い点画、右肩をいからせた構造ですが、こまやかな抒情もあり、神経のゆきとどいた動きと結構法がみられます。
康有為は、楊大眼造像記について「隷書の意を遺憾なく極め、歴然としている」と評しています。
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盛喜 一輝 KAZUTERU MORIKI
大阪府堺市中区深井中町1994‐3