魏霊蔵造像記とは?
魏霊蔵造像記の作者は?
筆者不明で、無記年の造像記です。
魏霊蔵造像記の書体は?
北魏時代の楷書です。
魏霊蔵造像記の意味・内容は?
北魏・景明年間500-503年の刻とされています。
大きさは縦90.5×横38.0cmで、10行、行ごとに23字あります。
魏霊蔵造像記(ぎれいぞうぞうぞうき)は、龍門四品の1つで、龍門造像記の代表作の1つとされています。
別名「魏霊蔵薛法紹造像記 ぎれいぞうせつぽうしょうぞうぞうき」といいます。
鉅鹿の魏霊蔵、河東の薛法紹の2人の造像です。
民国10年(1921)頃、ある商人が採拓の後、自らの拓本の価値を高めるために、造像記の下方の大半を壊してしまいました。
魏霊蔵造像記を臨書する上で、特徴や書き方
楊大眼造像記に似て、険勁峻抜で男性的な書風です。
隷書の波磔のように、右上へ筆をはねあげ、北方系の古様の風格があります。
横画の収筆のいかめしさを強調した筆法は、北涼(ほくりょう)の「沮渠安周碑」に通じるものがあります。
※北涼 397年-439年 五胡十六国時代 甘粛省に存在した国
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盛喜 一輝 KAZUTERU MORIKI
大阪府堺市中区深井中町1994‐3
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