王澍(おうじゅ)とは?
王澍(おうじゅ)って?
王澍(おうじゅ)は、清代前期の書家であり、学者でもあります。
1668-1739年
字:若霖(じゃくりん)
号:虚舟(きょしゅう)・竹雲(ちくうん)・良常山人・二泉寓客
江蘇省金壇の出身で、康熙51年(1712)の進士。翰林に入り戸科給事中になります。のち書法を認められ五経篆文館総裁に、吏部員外郎となった後、官職をやめて隠居します。
王澍(おうじゅ)の書
各書体に通じますが、唐の欧陽詢や褚遂良を学んで、特に厳格な楷書を得意としました。
草書は晋人を、篆書は李斯(りし 中国秦代の人)を重んじました。
臨摹、臨書にすぐれた作品を残しており、姜宸英(きょうしんえい)とともに、碑帖派(帖学派)の代表者として知られています。
書論家、古典研究家としても有名で、書道人としてよりも書学の功績が大きい人です。
画像は、米芾の蜀素帖(しょくそじょう)を臨書したもの
王澍(おうじゅ)の著述
・虚舟題跋(きょしゅうだいばつ)
・竹雲題跋(ちくうんだいばつ)
碑法帖に題跋したものを集めたもの
書法の優劣を論ずることに主眼を置き、考証も多く緻密
・淳化秘閣法帖攷正(じゅんかひかくほうじょうこうせい)
宋代からはじまった閣帖の釈文研究を進めました。文字の考訂などに新説をだし、閣帖研究の基本的な著述
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盛喜 一輝 KAZUTERU MORIKI
大阪府堺市中区深井中町1994‐3