以前放送された「開運!なんでも鑑定団」で、隠元の書を鑑定して欲しいという依頼がありました。
隠元は、中国福建省出身で日本黄檗宗の開祖、偉いお坊さんです。
インゲン豆は隠元が日本に持ち込んだことからこの名が付けられたとか。
仏の教えを民衆に分かりやすく教える手段として好んで書を用い揮 毫を望む人には身分に関係なく求めらるがまま書き与えたそうです。
そのため、日本に残された墨跡は4000点を超える数。
偽物も多いそうです。
大陸的なおおらかな筆法で、穏やかでありながら堂々とした作風。
当時から人気が高く特に茶掛にして珍重されたそうです。
今回の依頼品は、草書の五言律詩。
依頼者が購入したのは西成の露店。
大阪に馴染みのない方にはご存知ないかもしれませんが、西成の露店といえば、大阪のディープスポット。
はじめて行く人は間違いなく度胆抜かれる場所^_^
中古の靴片方だけとか訳の分からないものが道端に所狭しと並べて売られています。
そんな場所で買った「隠元の書」ですから、絶対偽物だと思いますよね。
驚きの鑑定結果は350万円!
本物でした。
でもね、これは本当に奇跡的なことで、西成の露店に行ってもそんな掘出し物は99%ないと思います^_^
ご注意ください。