鋒の長さを区別する場合、長鋒と短鋒という呼び方をします。
長鋒、短鋒、その中間のものが中鋒です。
長短の基準は、鋒の長さが軸の太さの2倍以上あるものを長鋒
軸の太さよりも短いものを短鋒
その中間のものが中鋒です。
極端なものになりますと、鋒の長さが軸の太さの4倍くらいのものもあります。
逆に、軸の太さの1/3くらいの短いものもあります。
それぞれの特徴ですが、
長鋒は腰が弱いので指先の小細工は出来ませんが、慣れると鋒の切っ先は運転自在で、運筆を自由に操ることができます。
使用はなかなか難しいので熟練が必要です。
次に短鋒です。
短鋒は長鋒に比べて腰がしっかりと引き締まっており、書きやすいのが特徴です。
したがいまして、がっしりした強さのある字が書けます。
楷書など書きやすいです。
書く書作品の大きさや性質、好みなどに応じて書きやすいものを選ぶのがよいですが、はじめのうちは、中鋒ぐらいのものが無難です。
慣れてきたら、長鋒の書きにくい筆を使用するのも修練としてよいと思います。