書家・藤原佐理ってどんな人?

書道
投稿日:2014年3月19日

小野道風・藤原行成とともに三跡の一人として、早くから草書の第一人者としての評価が高かった藤原佐理。
流麗で躍動感のある筆跡は「佐跡」と呼ばれました。

名門藤原家に生まれた佐理はずっと小野道風にあこがれていましたが、佐理が23歳のときに尊敬していた小野道風が亡くなってしまいます。
佐理は目標を失って落ち込みますが、血筋も手伝って出世は早かったようです。

出世が早く、書道の腕前でも有名だった藤原佐理でしたが、1つ問題がありました。

それは、、、まわりからの評価が最悪だったんです^_^;

「大鏡」によると、ものぐさで怠け者、酒飲みのぐうたらと辛辣な評価。

藤原佐理の書は、「離洛帖」などいくつか残っていますが、そのどれもが「大鏡」の評価を反映するかのように過ちや失敗に対する詫び状ばかり残っています。
詫び状以外にもあるはずなのですが、実物が残っているのは「詫び状」ばかり。・

お詫びや言い訳を流れるような筆さばきで書き残しているところが何とも面白いですね。
人間的には味わい深くて面白いキャラクターの持ち主だったのかもしれません。

藤原佐理

この文章を読んだ後にこの画を見ると、そのような感じの人に見えてきませんか?^_^

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