認知症の改善や防止策として、脳を活性化するのに写経が最も効果が高いそうです。
東北大学の川島隆太教授と学研の共同研究で判明しました。
仙台市内の高齢者を対象にオセロゲームやくるみにぎりなど、これまでにも高齢者の脳活性化に役立つとされてきた160種類の作業で効果を測定した結果、写経が最も脳の活性化に役立つことがわかりました。
認知症の治療や予防には脳の活性化が高いほど効果が高いと考えられており、写経は認知症の改善アイテムとしてさらに注目されそうです。
日本の脳機能の第一人者で、能力アップをうたったゲームの監修などで知られる川島教授らのグループは、作業実験において光トポグラフィと呼ばれる大脳の血流量の変化を24の計測点で測る機械を頭に装着させ、人間らしい行動の抑制やコミュニケーション、学習を司る前頭葉の左右と空間認識などをつかさどる頭頂葉の左右を計測。
作業前の平穏時を基準点に、脳が最高に活性化していることを示す数値であるプラス3から、脳が全面的に活性化せずリラックスした状態を示すマイナス3まで11段階に分けて判断しました。
この結果、写経の作業中は前頭葉、頭頂葉の左右、いずれもプラス3の最高値を記録。
さらに百人一首を書写する実験を行い、音読しながら書き写す作業の効率を確かめ、前頭葉が左右ともプラス2を示したため、書写によって脳を活性化することが効果的であると言えます。
一方、脳を活性化させそうに感じるオセロゲームは、頭頂葉に変化がなく、前頭葉にマイナス3の値が出て、実はリラックスグッズであることが判明、脳活性と真逆の結果が出たのは大変興味深いですね。
これまで個人の勘や経験で認知症の治療や予防に効くとされてきたものを科学的に実証したことになります。
楽しみながら自分の脳を活性化できる写経、空いた時間に試してみてはいかがでしょうか?
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盛喜 一輝 KAZUTERU MORIKI
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